和獨對譯字林【明治10年(1877年)】 日比谷健次郎と加藤翠渓は、明治10年(1877年)に日本初の和独辞書『和獨對譯字林』 を発行し、我が国における和独辞書の先駆者※である。 前身はヘボンの『和英語林集成』 第二版で、 これに1419語を追加し、2万4368語を収録した辞書である。...
扁額 栄寿斎記さいき 【へんがく えいじゅさいき】 【超然 書】 【紙本墨筆 一面】 【安政3年(1856年)】 筆者は落款印から超然(ちょうねん)(1793年~1868年)と思われる。 超然は江戸時代後期の浄土真宗の僧。父は近江国円照寺の僧大涛。号は虞淵(ぐえん)。諡(おくりな)は高尚...
黒漆能楽蒔絵吸物椀日比谷家に伝わる吸い物椀である。 木箱に文政7年9月調達した旨がある。 蓋と胴は20対全てが絵替わりであり、物語を表しているようである。また内側、蓋の見返しと見込みには、亀甲花菱が施されている。 特別な来客の吸い物椀として使われたといい、江戸後期1826年から昭和初期まで1...
和漢流書図【わかんりゅうがきず】 【鈴木鵞湖 作】 【絹本着色 二幅】 【江戸時代後期】 中国や日本の画家の画題・筆様に倣った図様を集成する 「流書図」 と呼ばれる形式の作。 対幅の形で、右幅に宋・元代を中心とする中国の画家を、左幅に雪舟(せっしゅう)や狩野元信(かの...
大黒天図【春完斎北信 作】 【絹本着色 一幅】 【江戸時代後期】 この「大黒天図」は、大坂の浮世絵師、春梅斎北英(しゅんばいさいほくえい)の門人で、春光斎の別号を持つ春完斎北信(しゅんかんさいほくしん/生没年不詳)の作と見られます。...