古今雛
- Emi Kadokura
- 2022年3月9日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年8月31日
【安政7年(1860年)】

日比谷健次郎の時代の雛飾り。
長女(しん)の初節句のために用意したと思われる。
古今雛は江戸時代後期に江戸で成立した。
日比谷家の古今雛は、写実的で大型だ。
上質な貴族社会の衣装を表現しており、持ち物や道具にも細密な工芸技法があるほか、人形の指先に表情を物語らせるなど豊かさが特徴だ。
こうした技巧が明らかなことに加え、製作年代と伝来経緯が明らかであることから高く評価されている。
本資料は東京国立博物館に寄託されており、平成31年2月~3月期と令和2年3月に同館で一般公開されました。
古今雛の他に日比谷家には、江戸時代後半に広く用いられた雛図(軸装、作者未詳) も伝来しているほか、古今雛も桃の節供の時期は来客に披露していた。
※下の写真は日比谷家で行われた近年の飾りの様子。以前は五段の飾りを座敷に設けていた。

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