【むれたかまつず】
【狩野典信 作】
【絹本着色 一幅】
【江戸時代中期】
日比谷家伝来の木挽町狩野家六代当主、狩野典信(みちのぶ/1730年~1790年)の一作。
源平合戦で牟礼高松(現香川県高松市)に至り、平氏を攻めた堂々たる源義経が描かれている。
左上に「中務卿法眼榮川藤原典信画」の署名がありますが、「中務卿(なかつかさきょう)」の官職名も入れている点から、元は朝廷の関係者などへ描かれたものが、やがて日比谷家へ渡った可能性が指摘されている。
勇壮な義経の像は、男子の成長を願う端午の節句の飾りに好まれ、日比谷家でもそのように用いられたのだと思われる。
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