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渓山秋晴図

更新日:2022年12月21日

水戸の儒学者で医師庄司健斎の描いたもので日比谷家に伝わる山水図掛け軸である。健斎は水戸の大学弘道館の医学部教授でもあり、徳川15代将軍の慶喜の持読(家庭教師)であったともいわれている。飢餓録等の書物も著した。また、藤田東湖等とも交流した(藤田東湖「丁日誌酉」)。北辰一刀流四天王といわれた庄司弁吉の兄にあたり健斎も北辰一刀流を学んだであろう。日比谷健次郎のところには度々訪れていたらしい。日比谷家の襖裏面にも同表題の山水図(四面)を遺している。水墨ではあるが、あたかも秋晴れの美しい水色が見えるような描写力がある。




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